| シャンソン歌手・今里哲
新曲「闊歩(詩・丁章 曲・吉田幸生)」
お披露目コンサート
日時 2010年 6月20日(日)
午後3時から
会場 喫茶美術館 (定員70名)
参加費 4000円(1ドリンク付)要予約
今里哲さんと新曲「闊歩」について
丁章
今里哲さんは、在日二世であり、本名は鄭哲(チョン・チョル)といいます。
岐阜大学入学時に、それまで名乗っていた国田哲夫という通名を棄て、在日として生きる覚悟をしました。
また、哲さんはゲイであり、そしてシャンソン歌手として生きています。「今里」というユニークな名は、歌手として生きることを表明する芸名です。
三年前の或る日、私のもとに一通のラブレターが届きました。猪飼野でブティックを営むマダムから勧められるままに読んだ私の詩が、哲さんの魂に「ドン!」と来たと、そう記されていました。
当時私は、徐文平さんが闘っていた在日社員本名裁判の支援会の世話人をしていましたが、支援会代表の三木輝雄さんから、支援者の中に在日でゲイでシャンソン歌手の今里哲という素敵な人がいるとかねてからお聞きしていたので、その哲さんから手紙をもらったときは、とても驚きました。
その後しばらくして、哲さんは喫茶美術館に私を訪ねてくれました。そしてこの喫茶美術館で丁章の詩に曲を付けた歌を唱いたいという熱いラブコールを、哲さんは私に送ってくれました。もちろん私はそのラブコールを受けることにしたのです。
詩人にとって自分の詩が歌になるということは、この上なく至福なことにちがいありません。
歌には人々をつなぐ大きな力があります。人々の心の奥深くにまで届き得る歌によって、自らの詩が人々に共有されることを詩人はみな望むものです。
ただ、私の場合、これまで書いてきた詩が散文詩であるため、その散文詩に曲を付けて歌にすることは難しいのではないか、と考えていました。これは私に限ったことではなく、戦後の在日同胞の詩のほとんどが散文詩であり、そのことが在日の詩による在日独自の歌を産み出しにくい要因となっているかとおもいます。
しかしこのたび、ピアニストの吉田幸生さんが、私の詩に曲を付けてくれました。これは在日の作曲家の中でも容易には為し得られなかったことです。新曲「闊歩」の完成は、このように多少なりとも歴史的意味を持つ出来事ではないかとおもいます。
そしてこのたび在日の今里哲さんが、在日の詩による歌を、喫茶美術館で初めてお披露目してくれます。
じつは私もまだ新曲「闊歩」を聴かせてもらっていません。このたびのコンサートは、私にとってもまさに哲さんから初めてお披露目いただくコンサートなのです。
今里哲さんの新曲、在日の新たな歌の誕生のときを、どうかみなさまにも立ち会っていただければと願っております。
今里哲・新曲「闊歩」お披露目コンサートへのご参加を心よりお待ちいたしております。
(このコンサートは終了しました)
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